映画『ポルト』とポルトの本屋で怒られた話

新宿武蔵野館で鑑賞

現在公開中の『ポルト』を観に行ったのですが、自分の期待とはかけ離れた作品でした。

【ポルトガルのポルトの街で出会った男女の一夜を描く物語】とあらすじでは書いてあったので、美しいポルトの街を背景に男女の出会いを丁寧にじっくり描くのかなと思っていたのです。

名匠ジムジャームッシュが製作して、さらに『恋人たちのディスタンス』や『6才のボクが、大人になるまで。』を撮った監督がチラシのコメントで褒めていたので、勝手に期待してしまいました。

実際は映画の冒頭にポルトの素晴らしい街並みが映し出される程度で終わり、その後は男女が出会い、すぐに愛し合い、次の日には別れるというのを、男と女の別々の視点から何度も描いて終わりました。

後から調べてみると、監督はもともとギリシャのアテネを舞台にしようとしていたらしいのですが、撮影が出来なくてポルトを選んだらしいです。

 

そのポルトに自分が行ったのは2015年6月、初めてのポルトガルでした。

空港から乗った電車を降り、地下鉄から階段を上がると、今までの外国とは全く異なる街並みで映画の世界に迷い込んだ感覚でした。

 

 

メイン通り

 

 

生ビールは200円ほど

 

街と街を繋ぐ大きな橋があり、そこから見れる景色は吸い込まれるようで、いつまで見ても飽きる事はありませんでした。

 

 

沈む太陽が眩しかった

そんな美しい街の中で、お得意の自撮りをしまくりました。

 

誰も座ってない椅子にカメラを置いて、自撮り

 

 

次の日も素敵な路地を見つけ、自撮り

 

 

 

二日連続で自撮りまくっていると、ハリーポッターの舞台にもなった図書館(実際は本屋)を見つけて入りました。

 

 

 

書店の名前はLello & Irmão Bookstore

「さすが映画の舞台になるだけだ」と思いながら店内を徘徊していると、二階に座り心地の良さそうな椅子があったので、しめしめと思い、テーブルにカメラを置いて自撮りをしました。

 

 

 

 

 

 

 

気分は鈴木雅之

こんな感じで何枚か写真を撮っていると遠くから

 

 

 

 

 

 

 

 

What are you doing here!

(ここでお前はなにしてるんだ!)

 

 

 

 

 

 

 

 

怒鳴る方を見ると、モーリー・ロバートソンにクリソツな親父がめちゃくちゃ怒っていました。

人間不思議なもので、こんな時は大声で謝ったり、慌ててその場を立ち去るような事はなく、スっと立ち上がると冷静な装いで階段を下りて外に出ました。

まるで自分が自分でない感覚のまま歩くも、胸は終始ドキドキしていました。

後ろからモーリーが追いかけてこないか心配になりながらも、15分ほど歩きました。

もう大丈夫だろうと思ったところで、シャレオツなカフェを見つけたので入りました。

 

 

 

 

 

ポルト発祥のポートワイン(300円ほど)。

ポートワインとは、ブドウジュースをアルコール発酵をさせる際に、アルコール度77%のブランデーを添加し酒精強化を行うので、普通のワインより強烈なパンチがあります。

ブランデーが入った濃度の高いアルコールとブドウの甘さが融合したワインが胃に流れ込み、体をポルトガル色に染め、今まで飲んだどのワインより血の味がしました。

飲み切った頃にはアルコールが体に周り、モーリーの出来事は魔法にかけられた嘘だったんじゃないかと信じ込むことにしてホテルに戻りました。

 

 

 

 

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4 thoughts on “映画『ポルト』とポルトの本屋で怒られた話

  1. 飛田

    ポルト素敵な場所ですね、ポルトガルに行きたくなりました。
    僕も鈴木雅之になりたいですw

    1. tt Post author

      飛田様 コメントありがとうございます。

      オススメの場所なので是非とも!
      一緒にラッツアンドスターになりましょう(笑)

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