現在自分の生活は日雇労働をしながら旅資金を貯める事です。
人体実験は高額を稼げるので、無駄に丈夫なこの体を使いました。
内容はガンを見つける薬を体内に取り込ませた後、2時間MRIに入る実験です。
一泊二日で5万5千円でした。
人体実験に合格するまでの流れ
派遣業者(斡旋業者)に登録。
自分の条件に合ったリスト(年齢、身長、体重、喫煙歴アリ・ナシなど)から宿泊日数や金額などで気にいったのを応募。
数日後、応募者が集められ、病院で面接。
身長・体重を測り、そのあと献血と尿検査。
そして最後に先生と少し話して終了。
全員が席に戻ると、その場で合否の発表が行われる。
今回の応募者は30人。
その中から「補欠も含めて、3分の1が合格する」と言われる。
応募者は若者が多く、自分と同じ30代後半の男性と思われるのは一人だけ。
結果、若者の中で自分は見事に合格する事が出来た。
本番当日
数週間後。
朝10時、病院に一人で集合。
身長体重を測り、MRIのある実験部屋に入る。
既に5~6人白衣を着た先生やら看護師やらスタッフっぽい人が待機。
このような台の上に寝る。
実験中は動いてはいけないので、口から下を含め全身グルグル巻きにされる。
両腕の手首と腕に針を刺され、そこから薬を注入される。
しかし、ここで自分の身体に異常が起きる。
手首に注射されるのをじっと見ていたら、だんだんと気持ちが悪くなり、意識が遠のいていく。
「先生、気持ち悪いです」の言葉を最後に記憶が遠のく。
数十秒後、ここが何処か分からず、暗闇の中で懸命に何かから逃れているような、泳いでいるような感じで必死でもがいてる自分がいた。
そして、だんだんと意識が回復し目が覚めると、先生らに体を抑えられ名前を呼ばれていた。
どうやら暴れていたようだ。
失神に近い状態だったのかもしれない。
時間を少し置いて、再度手首から薬を注入して、なんとか人体実験は始まる。
人体実験の開始
自分の寝ている台がジリジリと自動でMRIに入って行く。
中は真っ暗だが、周りの人たちの声が聞こえる。
寝ている台が奥まで入ると、また逆戻りして、入ったり出たりを繰り返し、実験を行うらしい。
ウォ~ンウォ~ンと器械音が鳴り響く中、気づくと寝ていた。
だいたい1時間後ぐらいに目が覚めても実験は続いている。
体が痒くてもかく事は出来ない。
周りでスタッフの楽しい話声が聞こえる。
どうやらスッタフ一人の誕生日が近づいてるらしく、当日は家族で過ごすか彼氏と過ごすかの話をしている。
それを聞きながら、(この実験が終われば、病室に戻り飯を食って寝て明日には開放され、5万5千円が手に入るんだ・・・)と考える。
(晩酌は発泡酒ばかりだが、明日ばかりはプレミアムモルツを買って、赤ワインも買おう・・・)
そんな事を考えていると、密室の中にいて身動きが取れないことが急に怖くなってくる。
そうなると、思いっきり叫びたい気持ちになり、もう限界だと気づく。
「あと何分ですか」
スタッフに声をかける。
「あと10分です」
心の中で何度もカウントダウンを始める。
10・・・5・・・3,2,1、0.
0になっても、もちろん終わらないのでまた10から数える。
まだかまだかと思うと、だんだん焦り、何も考えられなくなる。
「すいません。いったんストップしてもらえないでしょうか」
何度も言おうとしては我慢した。
そして、精神と肉体の限界の狭間の頂点に達した時に、人体実験は終了した。
その後
用意されたトンカツ弁当を食べて、夜10時に就寝。
次の日、起きたらすぐに尿検査と診察を終え帰宅。
後日、一度だけ通院をして終了。
そして一か月後、5万5千円が口座に振り込まれていました。
広告
すごい!私もやりたいけど、多分合格しない自信あるわ(笑)
内蔵ぼろぼろやろし。最新の血液検査は、散々なものでした。ガンマ上がってたし、、、あと、中性脂肪も(笑)
コレステロールは低すぎるらしい。貧血気味やし(^^;
健康は大事やね
ゆみやんさん
なんと、そうだったんか・・・これから徐々に回復していこう。
自分もこれからはスナックとかの間食を控えつつ体を健康にしたい~!
このバイトは体にかなり負担がかかるし、やらないほうが絶対いい(笑)